本年3月16日に続き、カゴメ株式会社 常務執行役員 CHO（最高人事責任者） 有沢 正人 氏をお招きして、『第8回 有沢正人塾』を開催させていただきます。

カゴメ様は、2020年9月に経済産業省から「人材版伊藤レポート」が公表される以前の約9年前より、「今、変わらなければカゴメは潰れるかもしれない」という思いから、人材の価値を最大限に引き出す人的資本経営の考え方を実践されています。2014年頃のカゴメ様は、年功序列の職能資格制度を継続されていましたが、従来の評価制度では、上司によって評価が変わってしまうという問題が起きており、有沢様は当時の代表に、評価基準を明確にし、それらを公開することを直接提言されました。第一部では、このような有沢様の人的資本経営に対する考え方に加え、2023年現在のカゴメ様での具体的な事例について、お話いただきます。

第二部では、人材戦略の中の人的資本を拡充するにあたり欠かすことのできないツールでもあるタレントマネジメントシステムに焦点を当てます。カゴメ様は、会社側の視点、および個人側の視点からそれぞれに目的をまとめ、情報を一元して管理、適所適材の人材配置を実現しておられます。10年後、20年後を見据えた長期キャリアプランの設計、能力開発がタレントマネジメントシステム導入の狙いとされています。その上で、人材・組織両面の成長を支え促進するために、2017年度よりHRBP機能を導入、個人の自律的成長を促進するとともに、現場の人事課題を明確化し、経営や本部へ連携しながら着実に課題を解決していき、個人が何をやりたいかを方向付け、会社がサポートする形式を整備されています。

今回の塾では、

• カゴメ様の“人的資本経営”に対する考え方、実践事例について
  • 変革の第一歩として、ジョブグレード・評価基準の統一、目盛りの明確化
  • グローバル教育体制の強化とコア人材のサクセッション・プランの策定
  • 「適所適材」の考え方とキー・ポジションにおける後継人材の育成
• カゴメ様における“タレントマネジメントシステム”と“HRBP”について
  • 人材マネジメントの質と生産性の向上のため、散在している人材情報を一元管理・見える化
  • 最重要課題である人材配置のために必要な情報を即座に入手できる環境を整備
  • HRBPの役割～個人の自律的成長を促進、現場人事課題を明確化、経営や本部との連携

このようなポイントから第一部・第二部に分け、考察してまいります。ご講演の後には、それぞれ25分間のQ&Aの時間を設けておりますので、事前・事後を問わず皆様からの積極的なご質問をお待ちしております。

今後の皆様のご活動の参考にしていただきますよう、奮ってのご参加をお待ちしております。